女性のための医療相談掲示板【婦人科】
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初めまして。内膜症の事でご意見をお聞きしたいです。
左卵巣が6.8cmの腫れと診断されて【低用量ピル】と【黄体ホルモン注射(2週間に1回4cc)】という治療を半年続けた結果、超音波での診断は5.8cmとなりました。
縮小したように見えますが、私には撮影誤差範囲のような気がするし、他であまり聞かないこの治療法に不安があります。診断は超音波と内診だけです。
恐らく、妊娠中に黄体ホルモン値が上昇し内膜症が縮小すると言う話からこのような治療法を医師が行っていると思うのですが、村上医師はどのように思いますか?
ちなみにピルはトリキュラーからマーベロンへ途中変えました(3段目で不正出血が続いた為)が基本的に連続使用ではなく、月1で出血させています。
また、CA125の結果は23.6→39.8と上昇し、基準値35と報告書には書いてありましたがその医師は「通常は5以下」だと言います。
そして先日、「ピルだけで様子を見よう」と言われました。卵巣の腫れは5.8cmです。私がこの半年続けてきた治療は村上医師から見てどう映りますか?
役に立った! 0色々な考えやエビデンスがありますが、僕の臨床上の経験からのアドバイスは、第1世代ピルの連続内服です。
オーソM21という低用量ピルがそれに当たります。
やはり子宮内膜症は出血量に比例すると考えられますので、消退出血量の少なくなるピルの方が効果を期待できると考えています。
CA125の数値は、あまり当てになりません。100を超える様な異常値は悪性変化を考える事もありますが、2ケタレベルは、仮に35を超えていても気にしません。
子宮内膜症は、手術以外治療法がない病気であるという認識を持って下さい。
大事な事はいつ手術をするかです。
僕の方針では、妊娠を考えた時が手術のタイミングであり、それまでは低用量ピルの継続服用で経過観察でも良いと思います。
もうすぐ、オーソと同様のピルが子宮内膜症に対し保険適応で販売される予定です。
又、黄体ホルモン単剤の薬剤も販売開始になっています。
黄体ホルモン注射を追加した意味は良くわかりませんが、少なくてもマイナスではないでしょう。
では、ご参考にして下さい。
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