女性のための医療相談掲示板【婦人科】
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はじめまして。現在の低用量ピルのガイドライン上、ピル服用による乳がんリスクへの影響はほとんどないという見解が示されているという理解をしています。
ただ、乳がんの多くはエストロゲン依存性の場合が多いと文献で読み、エストロゲン依存性とはエストロゲンのみが多く分泌されている状態が長いと進行するものであると認識しているのですが、
低用量ピルはエストロゲンとプロゲステロン両方が含まれていることや、妊娠が乳がんリスクを下げることからも、ピル服用はエストロゲン依存性の乳がんリスクを下げるのではないかと思うのですが、そういったデータはどこにも見当たりません。
これは基本的にエストロゲン優位ピルが多く、エストロゲンの活性が十分に抑えられていないからなのでしょうか。
ガイドラインの見解とは反しますが、15年以上の長期服用者は乳がんリスクが微増するデータを見ました。現在服用10年目で毎年検診には欠かさずいっていますが、少しでも長期服用による乳がんリスクを下げるために、現在服用しているマーベロンからヤーズ等のプロゲステロン優位ピルへの切り替えを検討した方が良いのでしょうか。。
手を尽くして調べたつもりなのですが理解が誤っている部分もあるかと思いますので、ぜひ、先生の見解を教えて頂ければと思います。よろしくお願い致します。
役に立った! 2現在のガイドライン上では、ピルの服用と乳がんの発症リスクに関しては相関性がないとされています。
ただ、今後改訂されるガイドラインでは長期服用において乳がん発症リスクは若干上昇する可能性がありとなっています。
個人的な見解では、ピルを服用している当院の患者様で乳がんになった方が明らかに増加したという認識はありません。
又ピルの継続服用はご指摘の通り、エストロゲン活性を自分の卵巣機能よりも抑える傾向にあり、子宮内膜症や子宮体癌の予防になる現実がある事から、エストロゲン優位による乳がんは逆に発症リスクを抑えられるのではないかと考えています。
どのピルが予防効果に優れているかは、何とも言えませんが、あまり怖がる必要はなく定期的な検診を受けることを考えておけば良いと思います。
個人的な臨床上の見解で、エビデンスに基づいていない事はご容赦下さい。
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